スタインウェイのグランドピアノでレッスンを♪
レッスン日記

レッスン日記と独り言

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【2025年】

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 高校3年生のRちゃんはピアノ歴14年、こちらに来て2年2ヶ月が経ちました。
2023年4月の日記で紹介させていただきましたH君のお姉様で、毎年発表会では力強い連弾を披露しております。
部活動はオーケストラ部に所属し、チェロを担当しております。数日後の定期演奏会を最後に、高3という学年の為これから引退という流れになるそうです。

ピアノのレッスンではムソルグスキーの組曲『展覧会の絵』を少しずつ進めており、発表会では毎回2、3曲を抜粋して披露しております。舞台ではピアノの近くにビデオカメラが置いてありますが、発表会ビデオを見返してみるとピアノの音で少し揺れているアングルがあったので、いかに迫力ある演奏だったのか伝わりました!

2年程前にRちゃんから演奏用ドレスについて相談を受け、私が音大生だった頃からドレスを購入している都内のお店を紹介した事があり、後日来店したそうですが、店員さんが今もRちゃんご家族の様子を覚えておりました。Rちゃんの為にお婆様、お母様、H君がドレス選びを付き添い、笑顔いっぱいなご家族は仲の良さが眩しくて、接客しながらとても印象的だったと伝えてくださりました。数え切れない来店者の中で、店員さんの記憶に残るほど幸せいっぱいなご家族の様子だったのですね!
Rちゃん、H君のレッスンの送迎の際にご両親とお話させていただく機会がありますが、私もいつも温かな気持ちにさせていただいております。

中学3年生になった弟のH君は1ヶ月程前に高校受験に向けてレッスンを休会しましたが、先日のRちゃんのレッスンの際、私に再び会いに来てくれました。
嬉しかったなぁ…。とても感動しましたよ!!

思いやり溢れる温かいご家族の中で伸びやかに過ごしているRちゃんですが、いよいよ大学受験に向けてピアノは休会となります。
これまで学校の定期テストやオーケストラ部の演奏会などとても忙しい中、ピアノの練習の時間を上手に確保し続けてくれました!どんな時も明るい性格のRちゃんのレッスンが私は毎週とても楽しみでした!
発表会で培った集中力を活かして、これからは受験勉強への追い込みを陰ながら心から応援しています!
また勉強で疲れた時は、時々優しい音色でピアノを弾いて、すっきりとリフレッシュしてくださいね。
大変な時期がこれから続くと思われますが、きっと乗り越えてくれる事でしょう。

進学先によるとは思いますが、姉弟ダブル受験が終わったらまた新たにピアノのレッスンを再開出来ると良いですね。スタインウェイのピアノと共に待っていますよ!
では、行ってらっしゃい!!

【2025.5.1】
 
Rちゃん 高3の生徒さん


 発表会では毎年プログラムの最後に、フィナーレのステージがあります。
フィナーレではカーテンコールとして出演者全員が舞台に上がり、たくさんの拍手を浴びながら客席の皆様にお辞儀をするステージとなります。

元々は、演奏を終えて緊張から解放された生徒さん達が、心地良く拍手で讃えられる事を目的としました。
それならミュージカルやオペラの終演のように出演者が気分爽快にステージを楽しめないか、カーテンコールの形だと良いのでは…とひらめき、フィナーレでは3年連続1人の欠席者を出す事もなく生徒さん達にカーテンコールを体験してもらっています。

ミュージカルを土台としているので、これまでに【レ・ミゼラブル】から『民衆の歌』『ワン・デイ・モア』などを選曲し、今年は『星よ』と『オン・マイ・オウン』にしてみました。

数名の生徒さんから毎年発表会後に問い合わせがあり、フィナーレの曲をレッスンでも弾いてみたいと相談を受けますが、実は楽譜は存在しません。
全て耳コピーなのです。『ワン・デイ・モア』に関しては恐らく楽譜は探しても見つからないと思われます。
『星よ』『オン・マイ・オウン』『民衆の歌』は探せば連弾やソロの楽譜は存在しますが、市販されている楽譜は全く参考にする事なく、あくまでも私と凜々香先生の耳コピーであり、メロディが複数あるフレーズは相談しながら、どちらがどのパートを弾くのか口頭で話し合ってから連弾という形で、完全なオリジナルアレンジで毎年披露させていただいております。

フィナーレのステージで目指すところは、生徒さん達がミュージカルスターのようになってくれる事!お辞儀をするフレーズをレッスンの際に弾いて生徒さん達に曲を覚えてもらい、お辞儀を終えて顔を上げるタイミングも発表会の1ヶ月前頃からそれぞれ習得していけるように練習していきます。
一人一人に伝えた事が本番では1つのステージとなり、同じタイミングで皆で顔を上げる様子はとても感動するものです。
生徒さん達、何てカッコいい…!!

お辞儀をしている間は生徒さん達はそれぞれ床を見ている状態なので、ピアノの音だけを聴いてタイミングを合わせます。秒でのカウントではありません。
例え年少さんであっても、ピアノを習って1年ほどの生徒さんであっても自分の耳でピアノのフレーズを聴き取り、ちょうどのタイミングで自分の意思でお辞儀から顔を上げる…耳で聴き取らないと出来ない事です。
生徒さん達、皆さん素晴らしいですね!
しかも毎年上達しております!!

フィナーレの練習は個人レッスンでそれぞれに伝えていくのみ、皆でステージに上がりお辞儀をするのは本番だけの一発勝負!
いかにも生のステージですね!!

その為、毎年いろいろなドラマがあります。
昨年はステージに向かって左階段から上がる生徒さんで混み合ってしまったので、生徒さん同士が譲り合って皆さんで右へ移動する蟹さん歩きが自然と始まりました!これは事前に私からお願いしていない事でした!
今年は上がる階段を生徒さん達にそれぞれ左右指定したのでスムーズだったのですが、初めて発表会に出演した園児の女の子がどこに立てば良いのか分からなくなり困っていた時、赤ドレスの姉妹が心配顔で園児の女の子を目でずっと追っていて、促すように自分達の間に入れてくれたので列がスムーズになりました!
姉妹共々とても優しいね!どうもありがとうね!!
この園児さんはもうすぐ赤ドレスの姉妹と同じ小学校に入学する予定なので、小学校に入っても面倒を見てあげてね!

元々は生徒さん達を讃える目的であったはずのフィナーレ…当日私はピアノを弾くのでステージの様子は毎回その場で知る事は出来ませんが、後日ビデオで確認すると、生徒さん同士で譲り合ったり、迷っている生徒さんを間に入れてくれたり…いろいろなシーンを見る事で生徒さん達の優しさを改めて思い知る事が出来、心に沁みてきます。
一つ一つの作品は紛れもなく私の大切な宝物です!
どうもありがとうね!!

『民衆の歌』は盛り上がるので、何年か経ったらまた同じ曲を弾く事があるかもしれませんが、そろそろ【レ・ミゼラブル】からの選曲は一旦終了してみます。
次回の発表会はどの曲でフィナーレの舞台を進めていくのか、来年の冬を楽しみにしていてくださいね!!

【2025.4.2】
 
受付の記念品 受付の記念品
 
ホール入口 ポスターと花


 小学3年生のIちゃんはピアノ歴3年、こちらに来て2年が経ちました。

毎年連弾ではお母様と一緒に演奏を披露してくれます。
昨年の発表会が初舞台でしたが、舞台袖で待機していた演奏直前の2人の会話が私は忘れられません。
「ママにもこのような機会を与えてくれてどうもありがとうね。Iちゃんのお陰だよ。」
「私もずっと一緒に練習出来て楽しかったよ。舞台も頑張ろうね!」
この会話がこの親子をまさに物語っています。
お互いに思いやり溢れて、それを自然と言葉で伝え合っている…レッスンを通してもこのようなエピソードがとても多く、どれも印象に残っております。

ご自宅が近い為、愛犬ルビーのお散歩コースで通りますが、休日は仲良く笑いながらお父様とIちゃんが洗車しているのをよく見かけたものです。その大好きなお父様が昨年10月に海外赴任となりました。成田に見送りに行ったその日もレッスンには切り替えて普通に来てくれました。
偉かったよ!!

一年前にアップライトピアノを買っていただいてから明らかに音色の幅が拡がり、かなりテクニックが上達したと手応えを感じております!
今年の発表会では『貴婦人の乗馬』に合わせてポニーテールが素敵に揺れておりました。
また、難しいフレーズを滑らかに弾けるように、部分練習の箇所をブロック分けして練習方法を提案していたのですが、Iちゃんはピアノ練習ノートを自分で準備して、日々の練習回数を記録として書き込んでおりました。
練習量は嘘をつきません!本番では日頃の練習量がお守りとなり、しっかりと演奏を支えてくれるものです。
日々頑張った成果を見事に発揮出来て、とても輝いていましたよ!

お母様との今年の連弾も心に刺さる素敵な演奏でした。『Baby,god bless you』誕生の喜びの気持ちを表現する曲…お母様もきっとIちゃんが赤ちゃんだった頃を思い出しながら、練習を重ねてくださったことでしょう。
海外にいらっしゃるお父様もきっと発表会速報版YouTubeをご覧になり、遠く離れた地で演奏に感動してくださった事と思います!

新しいピアノに『ドリーム』と名前を付けて、いつも楽しそうに弾いてくれるIちゃんからピアノが大好きという気持ちがこちらにも伝わり、温かな気持ちを与えてもらっております。ありがとう!!

【2025.3.4】
 
手帳 生徒さん


 発表会2025が先日無事に終わりました。

毎年司会をお願いしていた私の妹が遠方に転勤となった為、今年は私の知人であり元声優さんのIさんにお願いしました。
アナウンス原稿やフィナーレで曲に合わせて読み上げる事など事前から熱心に練習してくれた成果もあり、美声溢れる発表会となりました!舞台袖での細やかなお仕事もこなし、とても助かりました。さすがの発音で聞き取りやすい司会でした!

ドアマンは毎年ハッセーにお願いしております。また、第一部のステージで飾っていたお花を裏に移動して第二部演奏中に生徒さん宛に分配しておりますが、ハッセーと主人と息子…終演後にお配りしている花束はこの男性陣3名の制作となっております。
ハッセーとは家も近く、私の息子とは小中高12年間一緒のお友達…運動会でいつも花形だったハッセーは、発表会でも抜群の足の速さを活かしてテキパキと動き、社会人になった今でも大活躍です!

受付は娘の通う桐朋学園大学ピアノ専攻で一緒のお友達Yちゃんに毎年お手伝いをお願いしております。受付に加えて娘の講師演奏の前にドレスに着替える際はYちゃんにいつも手伝ってもらっています。演奏前にYちゃんと一緒だと娘もとても心強いと思います。

そして発表会の主役であるかけがえのない生徒さん達、発表会本当にお疲れ様でした!
いつも通りに弾けた生徒さん、思うように弾けなかった生徒さん、様々でしたが私は生徒さん全員を大きな拍手で讃えます!!
人前で演奏するのは緊張もします。日頃は指の訓練で芯のある音を目指し、表現力を身に付ける為に耳を使いながら曲と向き合います。本番ではさらに心も安静にしなければなりません。集中力と緊張のせめぎ合いを自分でコントロールすることは本当に難しい事です!
それが分かっているから、生徒さん達は客席で他の生徒さんの演奏を聴く時はきっと同じ気持ちになるのではないでしょうか。
舞台にたった1人で立ち、たった1人のピアノの音色がホール全体に響いていく発表会…生徒さん達の勇気は本当に誇らしい事だと思います。
緊張するのはもっと上手に弾きたいと思うから。その向上心は絶対に次に繋がっていきます!
また、ピアノで得た緊張の体験は今後ピアノ以外のあらゆる発表の場でも活かされると思います。

また第二部の連弾のステージは楽しかったですね!
笑顔が本当に可愛かった小さい兄弟ペア、中学受験前の忙しい中も時間を作って休まず通ってくれた兄妹ペア、絆の深さを感じた母娘ペアときょうだいペア、レッスン以外でもお互いの家で練習してくれたお友達ペア、そして私達講師とレッスンを思い出しながら楽しく連弾してくれた生徒さん…
中でも10年間通った生徒さんが遠方の大学へこの春入学する為、私とのラスト連弾となったステージは演奏中に泣きそうになってしまいました。

今年も頑張る生徒さん達がステージで輝き、素敵な演奏を舞台袖で聴けて、上手になったなぁと演奏中の背中を見ながら感慨深い思いでいっぱいになりました!
次のピアノレッスンから基礎のレッスンに戻ります。
指先からキラキラとした音色を引き出せるよう、強い心で今年の演奏よりもっと飛躍出来るよう、これからも一緒に頑張っていきましょう♪

【2025.2.17】
 
プログラム ホール入口
 
ホール入口 ポスターと花


 2025年になりました。
今年も宜しくお願いいたします。

小学生の頃からずっと指導させていただいております2名の生徒さんが中学3年生となり、昨年秋に最後の合唱コンクールの伴奏を経験してくれました。
合唱曲はとても心に沁みる曲が多く存在します。クラスメイトの歌声に乗せてピアノを奏でる事は音を立体的に捉えないと出来ない事です。
小学校時代からオーディションを乗り越えながら何度も伴奏してきた二人。最後の合唱コンクールは集大成としてとても感動的だったはずです。
そのうちの一人は昨年春から凜々香先生の指導も受けております。今回も自然と暗譜出来るまでしっかりと弾きこなしたとの事でとても嬉しかったです!
もう一人は「伴奏で有名人です!」と別のレッスンの際に同級生親子から耳にした事がありますが、私は本当に誇らしかったです!
二人共受験勉強の合間のピアノのレッスンは大変だったと思いますが、その頑張りから得たものは計り知れません。優しい音色を奏でる事が出来るので、何度も聴きながら感動したものです!
レッスンでの頑張りも本番での演奏も、思春期の輝かしい思い出としていつまでも残ってくれる事でしょう!

また、昨年4月から凜々香先生のレッスンを受けている小学生の生徒さんも、音楽発表会にて初めての伴奏経験をしてくれました。お母様の話ではピアノを弾くのが以前は苦手と本人は感じていたらしいのですが、とても楽しそうに弾けた本番での動画を私も拝見させて頂き、堂々とした演奏姿は嬉しくもあり、貫禄も感じました!

そしてもう一人!こちらでレッスンを受けるようになって1年程の小学生の生徒さんは伴奏オーディションを勝ち抜き、更にクラスとしても代表を得る事となり、昨年11月には学校代表としてさいたま市の小中合同音楽祭で2,000名収容の大ホールでたくさんの観客の前で伴奏をする経験をしてくれました!
これまでピアノの発表会に一度も出た事がないのに、大舞台で本当に良く頑張りました!
「オーディションを受けたい」と相談を受けてからの毎回のレッスンでの吸収ぶりは凄まじさを感じたものですよ!

ピアノ伴奏はクラスの歌声を引っ張っていく力が絶対に備わっているはずです。
クラスで思いを1つにしながらそれぞれの生徒さん達は演奏出来たのですね!伴奏で音楽性を追求した甲斐がありましたね!!

来月はいよいよピアノの発表会。
日頃から丁寧に育ててきた音楽性が、本番で少しでも多く引き出せますように!
決して気負う事なく伸びやかに演奏出来ますように!
私も凜々香先生も舞台袖でお一人ずつたくさん励ましてまいりますよ。
残りのレッスンで曲の仕上げに、更に磨きをかけていきましょう!
体調管理に注意しつつ、もうひと頑張りです!!

【2025.1.6】
 
凜々香先生 理恵先生

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