スタインウェイのグランドピアノでレッスンを♪
レッスン日記

レッスン日記と独り言

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【2021年】


 レッスン室から見えるもみじが紅く染まってきましたね。葡萄の葉っぱはすっかり落ちてしまったので、ピアノに映りこむもみじの葉っぱが今の季節を感じさせてくれます。
本当は1階和室の雪見障子から秋に紅葉を眺めるために苗を植えたのですが、今ではすっかり2階のレッスン室から眺めるもみじへと大成長しました!

花瓶に挿す生花よりも、ガラスケースに入ったプリザーブドフラワーの方が何十年も長く楽しめます。実際、我が家では玄関や洗面所などに飾ってます。
音楽もそうです。CDでお気に入りの曲をかけると何回でも好きなだけアンコール出来ます。何回も眺めたり聴ける事は安定した至福の時間。幸せを感じる瞬間…。
でもこのもみじのように、この瞬間は今しか無いと思った時、物凄く美しく気高く感じます。
その年の気候により色付きも変わるし、枝ぶりも成長して今年の紅葉は今だけ。1日ごとに紅葉のグラデーションも変化して、今、目にしているもみじは今だけの光景。

ピアノも生の演奏はやはり美しい!!
生徒さん達のラスト1回の仕上げ弾き…黙って聴かせて頂いていますが、心の中では「頑張って!!」といつも応援してますよ。プレッシャーで硬くなって思わぬ所でミスしてみたり、逆にびっくりする程上質な音楽を聴かせて貰えたり…仕上げに向けての過程を思うと、とても感慨深いものがあります!
練習量が足りていないと自信を持てません。土台をゆっくりと時間をかけて創り上げて、自信を付けて…そこから先は個性です。
個性を表現出来る音楽は本当に魅力です!

今、聴かせて頂いているこの瞬間の音楽は今しか無い。儚く感じる事もあるけれど、尊くて美しいです!! 
今しか無いこの時期の成長の証として生徒の皆さんが舞台で演奏出来るよう、少しずつ準備していきますね。

【2021.12.12】
 
もみじ もみじ
 
もみじ


 小学3年生のMIちゃんは海外で生まれ育ち、7ヶ月前に日本にやって来ました。外国人のピアノの先生に3年半教わっていたそうですが、基礎から振り返ってのレッスンをご希望との事で1時間コースのレッスンを毎週受けています。こちらに来て5ヶ月経ちました。

MIちゃんはいつも凄くきちんとしていて気配りの出来る女の子。それはピアノの音に対しても同様でよく音を聴く為、透明感のある音を出せています。宿題のソルフェージュ(音楽ドリル)にしても毎週とても丁寧な書き方をしていますし、レッスンでの受け答えなどあらゆる面で丁寧さを垣間見る事が出来ます。
曲に合わせて毎回物語を作って私に伝えてくれ、とても発想力豊かです。「ここのフレーズ練習は1日30回弾こうね。」と約束するとその週は毎日60回以上弾いてくれる頑張り屋さん!細やかに一つ一つこなせる事は、きっと学校生活などあらゆる面で活かされていますね。

ピアノの椅子にずっと座って音符を読んで、ただ弾くだけでは駄目で音をいかに生き生きと出すか…MIちゃんのきちんとした性格はピアノを学習するのにとても向いています。
ご両親に大切に育てて頂いた事から生まれたその素晴らしい性格、海外から引っ越して来て心細かった時に助けてくれたたくさんのお友達、温かな周りの人達にもたくさん支えられているはずですね!
気配り抜群なMIちゃんはきっとその事にずっと前から気付いているはず!
そしてMIちゃんは素敵な大人に成長していく事 間違いないですよ!!
 
【2021.11.6】
 
練習風景


 我が家の大切なピアノを何十年も調律して下さっていた調律師さんが、体調不良の為 今後2台のピアノの調律をお願いする事が出来なくなってしまいました。
今日は新しい調律師さんに初めて来て頂きました。

桐朋学園大学でピアノを学んでいる娘の担当教師、外山啓介先生からご紹介頂きました。
新しい調律師さん、平山響一郎さんは著名なピアニストの方々からのご依頼により、多くのコンサート会場などで調律なさっているので敷居が高そうですが、さいたま市内も出張料金掛からず良心的な料金でお願いする事が出来ます。確かな腕と豊富な知識により、我が家のピアノを抜群に綺麗に整えて下さいました。
また、とても気さくな方でした!
下にリンクを貼らせて頂きます。

調律師さん紹介ページ
https://kyo-tuning.com/(外部リンク)


娘は入学して半年経ちました。外山先生はとても推進力ある魅力的な演奏で全国各地をリサイタルなさっているピアニスト。名門オーケストラとの共演も数多くされている先生の下で、娘には4年間かけて少しずつたくさんの事を吸収して貰いたいですね!
外山先生はこれまでに11枚のCDをリリースされており、そのうち3枚のアルバム収録の際 ホールでの調律を平山さんがなさっていたそうです。

ピアノはとても繊細な楽器です。
新品の状態で我が家にやって来た2台のピアノ…スタインウェイ9年目、カワイは何と40年目に入ってます!
私にとってピアノはとても愛おしく、かけがえの無い存在です!!
平山さん、大切なピアノを2台共々 末長くどうぞ宜しくお願い致します。
 
【2021.10.1】
 
調律師 平山さん


 大人の生徒さん、Kさんは隔週2時間コースでレッスンに通っています。
ピアノは初心者ではないのでドビュッシー、ショパン、ベートーヴェンなど誰もが聴いた事あるような大きな曲に取り組んでいます。こちらでレッスンを受けるようになって半年経ちました。ピアノはご自宅と別荘に合わせて3台所有されており、別荘ではグランドピアノで練習されているそうです。

Kさんは実はゴルフがプロ並みの腕前で、国際大会でも優勝なさっているアマチュア界では有名な方です!!
60台のスコアでコースを回る事もあるそうですので、ゴルフをされている方は驚くべきスコアと分かりますね!!脱力されたフォームで楽々と飛距離を伸ばしているゴルフが容易に想像出来てしまいます。

そのKさん、ゴルフはもう充分に極められているので、次なる目標はピアノの芸術を探究して行く事。
類稀な身体能力と集中力が功を奏すのか、レッスン中にピアノの音色が弾く度に面白いように変わっていきます。伸び代が凄いです!!
ピアノには頂上なる基準はありません。ゴールは無いのです。だからこそ長い時間を使って熟成されていきます。景色もどんどん変わります。年齢を重ねてもずっと取り組めるという意味で、ゴルフにも共通しますね。

毎回レッスンしながら私もとても楽しいです。曲を仕上げる喜びはたまらないですね!同じ年代ですし、これからも魅力溢れる数々の名曲を一緒に弾きながら創り上げていきましょうね!!

【2021.9.8】
 
練習風景


 私の宝物、ハートアイビーを植えて今日で6年になりました。バースデーケーキの代わりに今朝は栄養剤を挿しました。
1年前の日記でも紹介させて頂きましたが、ブーケの中に入っていた20cmの状態からよくここまで元気に育ってくれました。リビングからすぐ見えるこの場所は、私にとって大切で思い入れのある景色です。

曲の中で大切な音を弾く時は、壊れないよう優しく触れるイメージにしています。
大切に大切に…音探しをいろいろとしてみると、ピアノの音もきちんと優しい音で反応してくれる瞬間が必ずあります!
ピアノの曲はテンポで持っていくかっこいい曲もありますが、ゆったりとした曲を弾く時は大切な風景を是非イメージしながら練習を進めてみて下さいね。
その曲に合った音、弾く人しか出せない素敵な音が響いてくれるはずですよ!!
 
【2021.8.13】
 
ハートアイビー ハートアイビー


 小学4年生の男の子R君は、昨年8月の日記で紹介させて頂いたAちゃんのお兄ちゃんです。
Aちゃんがどんどん曲が進んで難しくなり、挫けそうになっていたところを「僕がピアノを習ってAちゃんに教える!!」と宣言して習いに来ました。

ピアノを始めて4ヶ月経ちました。
R君はとても素直な男の子。レッスンで伝えた事を全て受け止め、おうちでは宿題もしっかりと練習する上、予習もするので2冊の教材を同時に弾き終え、最近新しい教材に入りました。空手も習っているので、礼儀正しさと集中力はそこから来ているのかもしれないですね。

印象としてはとにかく音が太く、良く響きます!丁寧に響かせるコツを感覚で掴んでおり、チェロの様な音を出せます。
将来ショパンエチュードOp.10-1やベートーヴェンソナタの『ワルトシュタイン』など、パワフルな曲を弾いているイメージを私は既に持っています。

Aちゃんはこんなに素敵なお兄ちゃんが居てくれて幸せですね!
大変になったら伝えてね。一緒に弾ける方法を考えましょう。
伸ばせるうちはどんどん進めていきますね!しっかり付いてきてね!!

【2021.7.8】
 
練習風景


 レッスン前後の換気の為、カーテンを全開したままレッスンを進めてかれこれ一年…鍵盤に触れる直前の手洗い、消毒、マスク着用とご協力頂きながらのレッスンとなっております。
初めの頃、窮屈と感じた習慣はだんだんと慣れてきましたね。今はカーテンを開ける事で、季節の変化を窓の外で感じながらのレッスンとなっています。
この際ですからそこを利用していきましょう!!

例えば3拍子、決して三角を同じ場所で感じながらの音楽にならないよう…古いお菓子の表現となりますが、金太郎飴(切っても切っても同じ顔)のようになってしまうと音楽はどうしても単調になってしまいますよね。
三角を同じ場所で刻まずに、弧を描いていろんな場所に連れて行って下さい。
三角を円にする事で硬さが無くなります。テンポはぶれないままに移動していきましょう。小さい円、大きな円、右へ、左へ、奥へ…分かりにくい時は鍵盤の上からレッスン室の外のお花迄音を届けて行く、次のフレーズは葡萄の葉っぱ迄、もっと奥のもみじの葉っぱ迄とイメージする事で弧を描くスケールが大きくなり表現の幅が拡がってくるかもしれないですよ!
中には小さな表現をするフレーズもありますが、その時は葉っぱの微妙な陰影を感じるのも良いですね。
身近なレッスン室で例えてみましたが、そのイメージを記憶にとどめてご自宅での練習に活かしてみましょう。レッスン室の窓は右側なので、右メロディーの表現にちょうど良いですね!

イメージというのはピアノを弾く上でとても大事で、自分で感じた音楽は、弾き方を工夫すればちゃんと相手にも伝わってくれるはずです。
表現出来るのはこの上なく魅力です!皆さんがスケール大きく表現出来るよう、これからもたくさん伝えていきますね!素敵な音楽で満ち溢れていきますように!!

【2021.6.10】
 
葡萄の葉


 eちゃんは年中さんになったばかりでyちゃんの妹さんです。初めての習い事としてピアノを選び、姉妹で入会して4ヶ月経ちました。

新しい保育園、初めての習い事…環境の変化にも小さな身体で頑張って挑んでいます。
おうちでのピアノの宿題もきちんとこなして、合格する度に「やったぁ〜!」と明るく嬉しそうな声が聞こえてきます。私まで嬉しくなりますよ!

yお姉ちゃんのレッスン待機中は絵を描いたり折り紙をしながら待っていてくれますが、レッスン後に見せてくれる絵心満載なカラフルな一枚を見るのが毎回楽しみでもあります。
子供が描く絵には幸せな気持ちにさせてくれる魔法がありますね!

姉妹で一緒にレッスンする良い点は いずれ弾く曲が自然と耳に入る事と、曲を弾き切る集中を良い緊張へと持っていく大事な体験をする事です。
レッスン中はピアノのテクニックを身に付けて、待機中は絵を描きながら音のシャワーを浴びる。初めての習い事で今、たくさんたくさん学んでいます。「やったぁ!」と曲が弾けて喜んで貰えるように、これからも丁寧に分かりやすく指導していきますね!一緒に頑張ろうね!!

【2021.5.14】
 
練習風景 練習風景
 


 小学2年生になったばかりのyちゃん。こちらに来て4ヶ月ですが、ピアノ歴は3年半です。

毎回レッスンの最後にソルフェージュもお勉強しており、初見演奏も得意な生徒さんです!
ピアノは初見(初めて楽譜を見てざっくりと弾く事)も暗譜(曲を覚えて楽譜を見ないで弾く事)もどちらも大事ですが、初見が得意だと早めに曲の解釈に入る事が出来ますね!

yちゃんは、打鍵がしっかりとしているので音もハキハキとして伝える演奏が出来ており、ピアノの発音が良いです。曲の完成度も毎回とても高いですね!
特にインプットする時に歌いながら理解しようとしているので、テクニック取得の様子がこちらも手に取る様に分かります。ffとppの弾き方を教えた時にはレッスン室の窓の外を眺めながら「強い風と優しい風」と言う言葉が返ってきて、なるほど!と思いました。風に例える事でまろやかな音色を目指せますね!

妹のeちゃんはまだピアノを始めたばかりなので、おうちでの練習で困った時は教えてあげて下さいね!
教える事でテクニックの振り返りも出来ますよ!
私もyちゃんと同じ、3つ違いの妹が居ます。2人のやり取りを見ていてきっと私もこうだったんだろうなぁ…などといつも思います。

【2021.5.14】
 
練習風景 練習風景
 


 南側のお庭の薔薇が今咲き誇っています。ほうきサイズだった苗が逞しく上へ上へと伸びて、数年経った今は春だけでなく一年を通して咲き続けてくれるので、毎日コーヒーを飲みながら薔薇の花を眺める時間がとても好きです。

苗の頃は土を何回も入れ替えて通気性を良くしてふかふかの土にしたり、害虫から守る為に苗を痛めない程度の量のスプレーを撒いたり元気のない芽を摘んだり…水や肥料は与え過ぎないよう気を付けて出来る限りのお手入れをしましたが、今はスプレーなどは届かないのでその様なお手入れは出来ません。
逞しく育ってくれたので眺めるだけ。
眺めながら弱っている部分は無いか、時折根元に害虫から守る薬剤を撒きながら見守るだけ。

ピアノ指導もそうありたいと思っております。テクニック面において基本(土台)はとにかく重要。指の形、弾く姿勢、テンポを安定させる為の自分の中のメトロノーム、耳を使って音を聴く事、曲を弾き切る迄の集中力…。基本のフォームはレッスンでずっとお伝えし続けておりますがそれは数年後、10年後以降に綺麗な花を咲かせる為。
華奢な花ではなく薔薇のように逞しい花を目指して指導させて頂いております。そこから先は芸術面を共に磨き続けていくとても魅力な作業、これは終わりは見えません。景色がどんどん変わり、見晴らし良くなっていきます。

玄関前のピンクの薔薇は太陽の光が当たる時間が少ない北側です。南側に植えた薔薇は凍える程に寒い真冬でも1、2輪赤い花を咲かせて、一年を通してずっと頑張ってます。北側でも、雨風強い日も、台風が来ても耐えて次々と咲き続ける姿は私の理想でもあります。

生徒の皆さんが逞しい精神とテクニックを身に付けていけるよう、芸術面を一緒に磨く為にもしっかりと目を離さずにこれからもレッスンしていきますね!
 
【2021.4.28】
 
バラ バラ


 Nちゃんはこの春 中学校を卒業した生徒さん、YUちゃんの妹さんで8年程前に姉妹で一緒にこちらに入会しました。先日第一志望の高校に合格したばかりです。 三年連続合唱コンクールの伴奏者賞を受賞し続けていたYUちゃんをずっと傍で見ていたので、中学に入学後「私も伴奏をしたい!」と熱願し、伴奏選出後はYUちゃんの時と同様ご家族の多大なご協力の下、首都高に乗って通い2時間のレッスン、自宅ではレッスンビデオの復習を続けつつ、指先に音を集めるのが得意なNちゃんはメキメキと力を付けていきました。そしてYUちゃんと同じ伴奏者賞を中1で受賞する事が出来ました。プレッシャーが相当あったはずです。歌の旋律を聴きながら自分の伴奏を乗せてYUちゃんと同じ賞を…何と素晴らしい事でしょう!

そして中学2年生になり再び伴奏者に選ばれて、夏休み以降毎週ペースでのレッスンをこの年もスタートしました。『生きている証』の仕上がりは高いレベルの位置まで到達していました。合唱曲伴奏の中では難曲で、グリッサンド付きの華やかな見せ場の多い曲…後は来週の本番に向けて体調を整えるのみでした。

ところが目に見えないウィルスにより全国一斉休校の政府からの発表…6日後に全校生徒や保護者の前で披露するはずだった合唱コンクールが突然中止となりました。当時私も動揺して何と言って励まそうとしたのか全く覚えてません。喪失感が大き過ぎました。

それから月日が過ぎて世の中では東京オリンピックの延期、甲子園など多くの大会が中止になったり、せっかく入学した大学生はキャンパスで全く授業を受けないまま1年を終えてしまいました。皆がとても辛い思いをしている、だから後世にこの事を共に伝えていこうね…とは思いますが、もっと確かな事があります。

伴奏、本当に素敵だったよ!いつも参観して下さっていたお母様も私もずっと聴いてました!心が震えました!Nちゃんのピアノ、ずっと忘れませんよ!聴く人を感動させる演奏が出来る迄コツコツと練習してきた過程をどうか誇りに思って下さいね。
『生きている証』は私にとって確かに存在した尊い曲、曲名と今の私の思いが重なります。時々今でも私は弾いてますよ。
発表の機会は無かったけれど、私もお母様も絶対に忘れませんからね!!

【2021.3.28】
 
練習風景


 都内の進学校として有名な名門高を卒業したばかりのYUちゃん、娘の元クラスメイトのお母様の紹介で小学5年生の頃からこちらに通い始めました。 
 
六年前、中学に進学する際に都内へお引越しとなりました。普通はお引越し先で新しいピアノの先生にご指導をお願いするはずなのですが、合唱コンクールの伴奏を引き受けた事をきっかけに、何と!都内から私の所へレッスンを受けに通うようになりました。レッスン依頼のメールを頂いた時はもうお会い出来ないと思っておりましたので、驚きと共にとても嬉しかったです!!

私のレッスンでの指示を聞き逃さない為、毎週録画して次のレッスン迄に何度もビデオを見直しながら練習する為、曲はみるみる磨かれていきました。中学1年生で金賞、併せて伴奏者賞を受賞。評価が付いてくる事はこれ以上無いご褒美ですね!

その伴奏者賞…結局中学2年生、3年生と三年連続受賞してくれました!!クラス替えしても、指揮者が変わっても三年間伴奏者賞を受賞し続けた事は、運ではなくYUちゃんの実力です!!

中学2年生の合唱コンクールでは曲に感動した聴衆が曲が途中だったにも関わらず突然拍手が起こったようです。それでもYUちゃんは動揺する事なく次のフレーズへと曲を繋いでちゃんと弾き切りました!
「練習は本番の様に…本番は練習の様に…」と訓練していた事が活かされましたね。

中学での卒業式では『旅立ちの日に』を卒業生として伴奏しました。共に過ごした同級生の歌声で前を向いていく曲を演奏出来て、思春期の忘れられない思い出になりましたね!

当時のビデオを久しぶりに観ましたが、何年後かにマスク必須の時代になる事など誰も知らずに大きな声で皆肩寄せて並び、心一つにして歌っている様子、澄んだYUちゃんのピアノの音色に泣けてきました。 

目標を決めて達成した事は、何よりの喜びへと繋がったと思います。これから先もいろいろな事があると思いますが、つまずきそうな時は嬉しかった体験の数々を思い出して乗り越えていってね!
私はいつも応援してますよ!!

【2021.3.28】
 
練習風景


 昨日 娘が桐朋学園大学音楽学部(ピアノ専攻)に合格致しました。

思えば、ピアノ講師の娘として産まれてきた事で練習とレッスンの境目が無くなってしまったり、幼少期から受け続けていたピアノコンクールにより夏休みがすっかり無くなった年が多かったですね。(本来自由なはずの練習時間に「猫踏んじゃった」を情感たっぷりに弾いていたのを耳にした時は複雑な思いでした。)
新しい曲に取り組む時は一緒に物語を考えたり、白い画用紙にいろいろなキャラクターを描き込んでイメージを膨らませたものでした。幼稚園の頃は楽譜より、白い画用紙の絵を観ながら弾いていた時間の方が長かったかもしれません。

中でもピティナのコンクールは思い出深く、本選第1位を3回受賞、全国大会は銅賞と優秀賞の受賞を含め4回入選と頑張ってくれました!

全国大会に行けなかった年は、急に暇になった夏休み後半に慌てて泊まりがけでの旅行の計画を立てて出かけましたが、その時目にした海や山の光景は息を呑むほど綺麗で、色も空気も鮮明に覚えています。またテントを張ってキャンプした時は家族の笑顔がぐんぐん心に沁みたものでした。伊豆や那須によく行きました。
決勝まで行けた夏も、海や山に行った夏もそれぞれ特別感があり、どの年も忘れられない夏となりました。

高1からはすっかり自立してピアニストのT先生に師事、都内通いが始まりました。私の出番はほとんど無くなりましたが、幼少期に絵を描いて曲の表現を濃くしようとしていた事が心の片隅に残っていてくれれば良いなぁと思います。

これまでに学校の先生方を含め、あらゆる分野の先生方との出会いにより育てていただき、今のあなたが居ます。
中でもM先生は幼少期の頃からコンクール対策レッスンで大変お世話になった恩師、無償の愛でずっと見守って下さっており、今も尚、つまずきそうな時や勇気を出したい時にはポンと背中を押して頂いております。
感謝してもしきれないですね!!

この先 温かい心を持った芯の通った演奏者になれるよう、先生方への感謝の気持ちを決して忘れる事なくこれからは大学の先生のご指導の下、しっかりと音楽の道を歩んで下さい!


高3のコンクール記録

◎ 全日本ピアノコンクール D部門 第7位入賞
◎ 日本クラシック音楽コンクール 高校女子の部
  全国大会入選
◎ ヤングアーチストピアノコンクール E2部門
  ファイナル進出、奨励賞受賞

下記のURLクリックでコンクール動画が視聴出来ます。

♪ 予選

https://youtu.be/p8aC-wCRaUg

◎ ショパン エチュード「大洋」
◎ ラヴェル「鏡」より「道化師の朝の歌」


♪ 本選

https://pf.classicmusic.tokyo/result2/1129/

◎ シューマン「幻想曲 ハ長調第1楽章」


【2021.2.20】
 
全国決勝大会


 今日は定期的にお願いしております調律の日でした。音大の恩師に紹介して頂いた都内在住の工藤さんに、長年お世話になっております。

特にスタインウェイのピアノは工藤さん以外の調律師さんにお願いした事はございません。とても信頼のおける調律師さんです。
最初はこのスタインウェイは音が硬くて硬くて…。弾いても弾いても応えてくれなかったのです。
ピアノは購入したての新品が良い訳ではなく、弾く事で、調律を重ねる事でどんどん音色のギアを増していくのです。今では繊細かつダイナミック!弾き手の想いに応えてくれるようになりました。
こだわりの強い職人肌の工藤さんは、1台につき3時間程かけて作業して下さいます。ご本人が納得行くまで延長料金も受け取らず、とても丁寧に毎回仕上げて下さいます。
まるでストレッチ後に身体が整うように、調律を終えたピアノも喜んで伸び伸びと奏でているように感じました。

スタインウェイとのお付き合いは8年程になります。
まだまだ良い音へと日々進化中です!!

【2021.1.22】
 
調律 調律
 


新年を迎えました。
今年もどうぞ宜しくお願い致します。

昨年度同様に感染拡大防止対策と致しまして、今年も全員マスク着用、防音扉を開けてのレッスンで進めてまいります。
また、鍵盤を共通して使う為生徒の皆さんにはレッスン前の手洗いと消毒を必ず実行して頂いておりますが、この度洗浄力が3.5倍アップする蛇口に交換する事に致しました。
鍵盤には特に衛生面に敏感でありたいと思います。今月中旬頃の工事となります。

旅行に行けなかったり、会いたい人に会えなかったり…いろいろと我慢しなければならないこのご時世ですが、こんな時こそ芸術は救ってくれると信じております。心を研ぎ澄まし、音に集中して曲を完成させていく過程は、これ迄のどんな困難な時代もたくさんの人達を気持ちの面で救ってくれました。
世界中でパンデミックを経験している今、日々をどう過ごすか。
私は生徒の皆さんにこれからもずっと気持ちに寄り添いながらレッスンしてまいります。
皆さんにもとても支えられています!

今年も一緒に頑張りましょうね!!

【2021.1.1】
 
謹賀新年

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