中学1年生のKちゃんは、4ヶ月前に合唱コンクールの伴奏を引き受けました。ピアノ歴は10年程らしいのですが、以前習っていたピアノ教室を去年辞めたらしく、ピアノはしばらく中断していたようです。
2020年3月に紹介させていただいたNちゃんとお知り合いとの事で、何年も前から私の事を知ってくれていたようです。
そのようなご縁で、新たにこちらで短期集中レッスンを受けるようになりました。
毎回1時間の1レッスン制で、7月からレッスンをスタートしました。
体験レッスンで聴かせていただいた時は、ピアノを中断していたとは思えない程しっかりとした音を出せましたので、これは指が強いな、と思ったのが第一印象でした。
やはり10年のピアノ歴は素晴らしい財産でしたね!大きな大きな宝物を手にしていましたよ!!
強い指をバネとしながら、表現力溢れる演奏へと毎回のレッスンを通して少しずつ変化していった事は、Kちゃんが長年ピアノの練習をコツコツと続けてきたベースがあってこそ!努力の賜物ですね。
夏休み中は、週に2回のペースでレッスンに通ってくれました。1フレーズごとのレッスンは細かくて大変だったかと思いますが、丁寧に練習を重ねてから2台のピアノで最初に合わせた時は、とても嬉しかったよね!!
とても躍動感溢れるこの曲ですが、時折ふと優しいフレーズへと入る切り替え部分もあり、とても素敵に仕上げることができました!!
普段、レッスン室で耳にしていたピアノでのメロディー部分が、学校ではクラスメイトの歌声へと変わり、合唱コンクールではたくさん練習してきたピアノを歌に乗せて演奏出来たことは、何事にも代えられない思い出となったことでしょう!
やっと保護者の方々の前で披露出来る世の中となり、より感慨深いですね!
今もまだまだコロナ禍とはいえ、制限の多かった頃を思い出すと、今の状況は本当にありがたい限りですね。
Kちゃんが耳にしたクラスメイトの歌声での合唱曲、このメンバーでの歌声は世界に一つ。この時期だけ。
そんな貴重な瞬間…私もホールにこっそり行って聴いてみたかったです。
合唱コンクール自体、人生の中で限りあること…かけがえのない体験です。合唱曲は、心を打つ名曲がたくさんありますよね。
本番当日にはお母様からご連絡いただきましたが、千人を超える観客の中、ステージ中央に設置されたピアノを楽しそうに弾いてくれたようです。本番で楽しみながら弾くなんて…指導者としてこれ以上の喜びはありません。
いつの日かまた是非伴奏を引き受けてみてね。
暑い夏に一緒に頑張ったもんね!
それから伴奏じゃなくてもピアノが急に弾きたくなった時は、気楽にレッスン室に遊びにおいでね。スタインウェイのピアノと共に、いつでも大歓迎です!!
【2022.11.1】