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レッスン日記

レッスン日記と独り言

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【2023年】


  小学5年生のMちゃんはピアノ歴は5年半で、こちらに通うようになって1年7ヶ月経ちました。

前回の発表会ではソロの曲に加えて、お姉さんのSちゃんと息の合った連弾も披露してくれました。
いつも感じますが、リズムを捉える能力に長けております。難しいリズムの課題に取り組んでいる時に、その能力をより発揮してくれている気がします。
次回の発表会での連弾曲はリズムが複雑な掛け合いの曲なのですが、レッスン中に理解してきっちりと拍子が合った瞬間は笑顔、笑顔…達成感って本当に嬉しいものですよね!!
リズム感の良さに加えて発音の良い音により、最近は表現力がより豊かになってきました。

レッスン時間が最終枠という事もあり、終了後はいつも日没後。今の季節である冬の時期は、すっかり外は真っ暗です。Mちゃんのご自宅はとても近いので、レッスン終了後は帰り道を一緒に歩きますが、その1分程のお喋りタイム…実は私にとっていつも楽しみな時間なのです。

歩きながら、ご近所のお庭の果実の成長具合を一緒に観察したり、学校の話をしたり…。
空を見上げると綺麗な月が上がっていたり、星がたくさん煌めいていたり、日の長い夏の時期は夕暮れによりグラデーションが綺麗な空の日もありましたね。
あっという間にご自宅前に着いてしまうけれど、いつもとても楽しいです!

次回の発表会でのソロ曲は夕焼けの曲。夏の頃、レッスン後に一緒に見た夕暮れ時の空の景色が、練習の際に曲のイメージの一部になっていてくれていたらとても嬉しいです。

これから先、もっともっと素敵な曲にたくさん出会えますよ!持ち前のリズム感と表現力を活かして、一緒に曲に向き合っていきましょう!!

 
【2023.12.6】
Mちゃん


  レッスン終了後のお見送りで生徒さん達の後ろ姿を見る時など、ふとした瞬間に息子や娘が小さかった頃を思い出す事があります。懐かしく温かい思いでいっぱいになります。

幼少期、息子はヴァイオリンを、娘はピアノの練習を日々頑張っておりました。
それぞれの初舞台は今もなお、昨日の事のように印象に強く残っております。

息子の初舞台は小学2年生。ヴァイオリン独奏は怖いもの知らずに演奏してくれましたが、合奏の際はボーイングの向きを間違えないようにと祈るあまりに、私は客席に座りながらも、ついつい手がヴァイオリンを一緒に演奏しているかのように動いておりました。
息子とは後にヴァイオリンとピアノでの親子共演の機会が何度かあり、初共演では小さな息子を見下ろしておりましたが、次のステージではとうとう同じ身長に。そんな息子も今や178cm。

娘の初舞台は4歳の年少さん。舞台袖からピアノの前まで歩く時間が物凄く遅く、お辞儀は丁寧過ぎる程に出来たのですが、客席を見渡した時、想像以上のたくさんのお客様にびっくりしたのか目を見開いたままこわばった表情に…。
演奏は普段通りに弾けたのですが、黒鍵が届きにくかったようで、手首の移動が大変そうでした。娘は年少さん初舞台の頃から高校生になるまで、私のお下がりの舞台用ネックレスを毎年の舞台で着けておりましたが、大き過ぎるネックレスが年々首元に近くなっていく様子に、演奏と共に成長を感じました。

今思うと、子育てはあっという間でした。
楽しかった思い出は忘れる事なく、ずっと色鮮やかに残っております。普段は何て事ない平和な日々が続きながらも、親子なので時々ぶつかる事も当然ありますが、どんな感情の時でも心の奥底で必ずきゅんとするものです。それは子供達が成人になってもずっと変わらないもの。きっとこれから先もずっとそう…。
また仲直りの温かさは毎回春の日差しのように優しくて柔らかく、じーんと感じるものですね。

次回の発表会では親子共演が4組。
一緒に取り組む曲と共に、小さなお子様との身長差も、思い出としてずっと残ってくれるはずです。
生徒さんの保護者の皆様も、お子様の演奏を客席できっと祈るような気持ちで観覧される事でしょう。我が子の演奏を見守る客席での緊張は、そこはかとないものですが、演奏後は成長を感じて一回り大きく見えるものですよね!!

写真はモルディブの海で遊ぶ、当時小学生だった頃の子供達です。思い出はお金では買えない、かけがえのない大切な宝物です。

 
【2023.11.1】
モルディブの海


   小学2年生のK君はこちらに通うようになって1年半、ピアノ歴は2年半です。
頭の回転が早く、レッスンで伝えた事を自分の言葉に置き換えて瞬時に理解してくれます。来週に向けての課題、変奏練習も1回のお手本でリズムをすぐに把握してくれます。
何事にも好奇心旺盛で、絵画、地理などにも詳しく、夏休みに美術館や海峡に行った話をレッスン前に細かく伝えてくれた日がありましたが、その時の目の輝きが私は忘れられません。
先に調べてから実際に見れる事ってこんなに目が輝くんだなぁ…伝える言葉にもこんなにパワーを感じるのだなと感心しました。

それから、先々週は珍しく体調を崩しレッスンをお休みした上に、学校行事の遠足にも不参加となってしまったようですが、回復してから学校の遠足で行く予定だった博物館に改めてご家族で来館されたとの事。よほど嬉しかったのか先週のレッスンで弟さんのE君と2人で凄い勢いで伝えてくれました。何て優しくて素敵な家族愛でしょうか!

また、冬の発表会ではK君が演奏前に舞台袖で待機していた時、私の妹が「頑張ってね!」と声をかけたところ「たくさん練習したから絶対大丈夫。出来る!絶対僕は出来る!!」と力強く宣言していたそうです。
自分で学んできた道を信じ、それを言葉にする事で緊張も自力で跳ね除けて…実際に2ステージ共笑顔でお辞儀して、演奏もいつも通りにかっこよく弾けていました。
芯のある強い男の子でとても素敵ですね!!

前向きであり好奇心旺盛という最大の長所をこれからも活かして、今後も家族旅行にたくさん連れて行ってもらえると良いですね。
是非いつの日かまた聞かせてくださいね。思い出の景色をピアノに乗せて、キラキラと素敵な音を一緒に見つけましょう!

 
【2023.10.2】
K君


  レッスン室から見えるぶどう。 葉っぱは害虫などの被害がないか目で見て確認、雨が降らない時期は適量の水遣りを欠かさない、時期を見て肥料を根元に置くなどそのくらいしかお手入れはしておりませんが、毎年とても元気に育ってくれます。
直径5cm程の1本の細い幹は地面から真っ直ぐ伸びて2階バルコニーで枝分かれして、今年はとうとう南側から西側の極でUターンしております。春は200房程つぼみを付けてくれました。
そこから4分の1くらいの数になるように、バランス良く摘み取ります。
つぼみから小さい花が開花して、その後は黄緑色の小さなぶどうの形に。月日と共に実は大きく膨らみ、さらに巨峰らしく葡萄色に熟すまで楽しみに待ちます。

やっと収穫の時期になりました。スーパーで売っている巨峰と同じとは言えませんが、不格好ながらやはり採れたては瑞々しくて美味しいです。皮が薄くて甘くて、もちろん無農薬!芽吹きからずっと見ていただけに、やはり今年も特別なぶどうです!!

今年はとにかく暑い夏でしたね!!
9月に入ってもまだまだ暑さは収まりませんが、自分自身のピアノ練習の合間にバルコニーで佇む事が、時間帯によっては久しぶりに出来るようになってきました。
夏の終わり…目に入る景色が緑一色です。
時々雨の中でのレッスンの日もあるかと思いますが、そんなお天気での緑は実に生き生きとしておりますので、生徒の皆さんもレッスンの合間に楽しんでみてくださいね!

 
【2023.9.6】
ぶどうの根っこ ぶどうの実

ぶどうの葉っぱ

バルコニー


  年長さんのY君はピアノを始めて1年4ヶ月。3才の弟さんと0才の妹さんのお兄ちゃんです。

2月の発表会では生まれて初めての舞台という事もあり、ドキドキするから…とソロではなく私との連弾で演奏し、アンパンマンの曲をとてもカッコよく披露出来ました。

フィナーレではY君自らの足で堂々とステージに立って、客席をしっかりと見ながら深々と立派にお辞儀も出来ました。深い深いお辞儀…涙が出ますね。

入会当初は4才のお誕生日を迎えたばかりでしたが、ピアノのテクニックは急成長!!特にフレーズの変化の表現が上手で、順調に教材は3冊目に入りました!!
普段のレッスンでも「ここのところはテンポが揺れてしまっているから、お家ではメトロノームに練習を手伝ってもらおうね!」と伝えると「メトロノームさん、ありがとう!!」という言葉が自然と溢れてくる、とても心の綺麗な生徒さんです。
先月は何と予習も含めて5曲も合格!本当に頑張り屋さんです!!
来年の発表会ではソロ演奏にも初めて挑戦する予定です。連弾ではウルトラマンを選曲しました。

これから先、学年が進んでいくとひょっとするとアンパンマンやウルトラマンはもう弾かなくなるかもしれないけれど、この時期に育った感受性はずっと残ってくれるものです。自分自身の性格を作る大きな軸となってくれる事でしょう。
コツコツと頑張る事は素晴らしい事です!
勇気を持って、自信を持ってまっすぐ前に進んでね!!

 
【2023.8.17】
 
Y君


  発表会ではビデオも写真もプロの方に撮影をお願いしております。

ビデオを制作してくださる方は、木下淳さん。娘が高校生だった頃、ピティナ全国大会出場の時からのご縁です。
あれから世の中がコロナ禍へ入り、当時のコンクールは動画提出が多かったので、その際も撮影のコツなどをメールにてご相談致しましたが、親身になって返信していただきました。

特殊な経歴をお持ちで、大学在学中は「東大ピアノの会」会長、大学卒業後は「ソニーピアノの会」代表、また、ワルシャワで開催された『アマチュアのためのショパン国際コンクール』においてはファイナリストに残り、第3位受賞ととてもピアノの腕前が凄い方です!東京国際フォーラムでの音楽祭『ラ・フォル・ジュルネ』ではミニリサイタルの出演経験をお持ちです。
そのような方にビデオ制作をお願いすると、アングルの切り替えの際に曲の構成を理解していらっしゃる事がしっかりと伝わります。
フレーズとフレーズの大事なつなぎ部分は敢えて拍でアングルを切り替えず、ちゃんとつなぎ部分の残像を残してから次のアングルへと入る…これは普通のビデオ担当者では絶対に出来ないこと。やはりピアノが弾ける方にビデオを制作していただけるのはとても贅沢ですね。

また、発表会から3日以内に固定カメラアングルでの速報版YouTubeを作ってくださるので、発表会の余韻が残っているうちにスマホで演奏が確認出来ます。
生徒さん達は当日聴きに来れなかったご親戚、ご友人の方々に速報版YouTubeのリンクを貼り付ければすぐに共有する事が出来ますね!
ディスクでのトップメニューのBGMは私の大好きな曲、ラヴェルのクープランの墓『メヌエット』をリクエストしました。
毎年各種大規模なピアノコンクールの全国大会や著名ピアニスト門下生発表会など撮影をされている中、お住まいの横浜から移動して私のピアノ教室の発表会の撮影も担当していただけるので、ありがたい限りです!!

また、写真担当はコイデカメラの出張撮影部のお二人です。2名のカメラマンが1階席、2階席と移動しながら皆さんが一生懸命弾いている姿を逃さずたくさん撮ってくださいました。

1ステージにつき厳選7ショットが写真のディスクに入っておりましたね。目をつぶっている写真など1枚も入って無かった事にお気付きになりましたか?
失敗が無い写真と言うことは、演奏中にたくさん撮ってくださっていたということです!
3時間を超える発表会の中で席の確保もせず、ひたすら撮ってくださり、熱い仕事っぷりに感動しました!!

ビデオにしても写真にしても、私にとってこの上無い宝物です。
ご自身で、まるで演奏しているかのようにアングルを変化させて編集してくださるビデオ撮影の木下さん、長時間に渡りほとんど座りもせず、とにかく熱く何枚も何枚も撮ってくださるコイデカメラの2名のカメラマン…発表会撮影において、私にとってこれ以上の出来栄えは知り得ません。
次回も、この先もずっとこの担当者のまま、ビデオも写真もお願いしていくつもりです。
発表会の演奏は1回限りですが、ビデオや写真でいつでも振り返ることが出来ます。
生徒の皆さんも発表会の思い出をこれまでも、これからも楽しみにしてくださいね!!

 
【2023.7.3】
 
H君


  小学2年生のkちゃんはピアノを始めて1年3ヶ月です。発表会ではブルグミュラーの曲を立派に披露出来ました。

ピアノの演奏ばかりでなく舞台袖からピアノまで歩く姿勢や、お辞儀、ステージの去り際、集合写真撮影などいろいろな面で初めての発表会とは思えない堂々とした様子に、見ていてとても頼もしく感じました。

日頃からコンスタントにしっかり練習されてますが、レッスン中に私の伝え方が一瞬でも分かりにくいと感じた時にすぐに質問して、その場で解決する様子はさすがです!!
うまく練習が進まなかった週は弾く前にどこでつまずいたか、今の状況を伝えてくれるので、レッスンもピンポイントで指導する事が出来ます。

とてもしっかりしている印象の一方で、優しさも兼ね備えているkちゃん。昨年9月の始めのレッスンの時に私に渡してくれた赤いハートの折り紙はとても心に沁みました。あの時は私にとって勇気が欲しかった時期…今でもお守りとしてずっと大切に持ち歩いています。

発表会で前を向いてしっかりと披露する強い気持ちを兼ね備えつつ、赤いハートの折り紙をそっと渡してくれる心優しいkちゃん、これからも一緒にたくさんたくさんピアノを一緒に弾いていこうね♪

また、とても仲良しの妹さんsちゃんもいつも静かに参観してくれて、どうもありがとう!! kちゃんがレッスンで使う出席シールとは別に、sちゃん専用シールをお母様が独自に毎回シール帳ごと準備してくださり、そのようなご準備から毎回充実したレッスンを送れております事に、温かい思いで一杯です。

 
【2023.6.2】
 
H君


 レッスン中、窓の外では時々鳥が飛んで来ると気付いた生徒さんいらっしゃいますよね?
時には上から流れ星のように鋭い角度で着陸飛行をしてくる小鳥達…レッスンの妨げにならないよう普段は詳しく説明しておりませんが、実はお庭にバードバス(鳥のお風呂)を置いているのです。
以前住んでいた家の頃からお庭に置く事かれこれ25年以上。
こちらへ引越しした当初は、バードバスの存在をこの界隈の小鳥達に知ってもらえてませんでしたが、今ではメジロ、スズメ、シジュウカラ、ヒヨドリとさまざまな野鳥が水浴びをする為に、我が家のお庭にやって来てくれます。時々混み合って、近くの枝に止まって順番待ちしている事もあります。

お水は毎朝新鮮な水に入れ替えています。
ダイニングの窓から小鳥達が水浴びしているのを発見したら即『だるまさんが転んだ』状態に。
レッスン中はダイニングには誰も居なくなるので、不安無くのびのびと水浴び出来ているはず!生徒さん達のピアノの音も防音窓越しにやんわりと聴こえているかな?
素敵なピアノを聴きながら新鮮なお水をたっぷり飲んで、さっぱりと水風呂に入ったら…空へ元気に飛んで行ってみて!喉が渇いた時はまたいつでもどうぞ!!

また、今年の薔薇の写真も載せておきます。今、まさに見頃で薔薇アーチがとても華やかです。
小鳥の声やお庭の樹々には、日々癒されております。
レッスン室からもたくさんの緑が見えます。新緑の優しい緑が眩しい季節ですね。
今日も窓の外の緑に囲まれながら、たくさん開花した薔薇アーチでお迎えしながら、ピアノのレッスンを楽しみにお待ちしておりますね!

 
【2023.5.12】
 
鳥の水浴び01 鳥の水浴び02

薔薇アーチ


 先日中学校に入学したばかりのH君。
ピアノ歴は6年でこちらに来て1年1ヶ月、1時間コースでレッスンを頑張っています。

体が大きく、ピアノの音もとてもしっかりしています。細やかな動きをスムーズにする練習として変奏練習や手首の使い方などがありますが、1時間のレッスンで見事に変化していく様子はビフォーアフターの動画を撮りたくなる程です。
発表会ではモーツァルトのソナタを細やかに演奏出来ました。舞台上では度胸もありましたね。さすがです!!

ビフォーアフターの動画を撮りたくなるくらいのレッスン中の変化…それは何の曇りもなく私の指導を受け止めてくれている他ありません。
充実した中学生活となるよう、H君らしく前向きに歩んでくださいね。部活は何にするのかな?
新しい環境に加えてお勉強、部活、ピアノ…これから先はとても忙しくなると思うけれど、困った時はいつでも相談に乗りますね!
忙しいことは大変であり、同時に充実もしているはずです。月日が流れた頃に、その事にやっと気付く事ができます。

H君の長所であるしっかりとした音を活かしながら一緒にたくさんの曲を進めていけることが、これからとても楽しみです!!
また、高校に入学したばかりのH君のお姉様が、新たにこちらでピアノのレッスンを先月から受け始めました。
姉弟での中学、高校とダブル入学式おめでとう!!
笑顔がそっくりな明るい姉弟、ご家族の仲の良さが垣間見えます。次の発表会からは姉弟連弾でも演奏出来そうですね!とても楽しみにしています♫

 
【2023.4.13】
 
H君


 いつの日からか、自分自身で勝手に作っていた座右の銘。
『全てのものに居場所あり』
ポンと置き去りになったちょっとした物にも全てに居場所があるという意味です。
疲れている時など、つい物を収納していく事を忘れてしまう日も多々ありますが、収納場所に関しては至ってシンプルなはずで、各クローゼットの中にA4サイズの引き出し型ケースを、総数130個積み重ねている我が家事情。内容記載のラベルシールを全ての引き出しの部分に貼り、何とか片付けがしやすくなるようにと心がけております。
自分で作った座右の銘ですし、元々限りある場所を工夫しながら収納していくのが好きだった事もあり、物が片付いていくのはすっきりしますし、心地良いですね。

実は音にも居場所が必ずあります。
余りにもあちこちに行くのは整理整頓が出来ません。フレーズを大きく取り、弾く方も聴く方も分かりやすいように、音の行方や居場所を感じながら弾いてみましょう。
ご自身で奏でる音を無責任に出さないよう、決して置き去りにしないように。

また、生徒の皆さんにもここでピアノを学ぶことが居心地良くあって欲しいと心から願います。
例えば、私が機嫌が悪いと皆さんは絶対に不安になるに決まっていますし、不機嫌な空間の中では居心地が悪くなるのは当たり前ですよね。
萎縮の中で伸びやかな音は望めませんし、納得いくピアノの音が出せなかったりテクニックの上達を感じないのもとても辛いですね。
日々ピアノのテクニックを上達させていく事は当然の目標!それに加えて音を迷子にさせないよう、同じ道を共に歩んでいきましょうね!

写真は、ここで育つことを居心地良いと感じ、今年も綺麗な花を咲かせてくれた我が家の梅の花です。 毎年少しずつ成長して…今年はとうとうレッスン室からもお花見出来ましたね!!

私の指導を信じて共に歩んでくれるかけがえのない生徒さん達も、お庭の樹々も…いつも皆が居心地良く過ごせますように!!
私はこれからも座右の銘を守って、日々過ごしていきますね。

 
【2023.3.2】
 
梅の花


 昨日、発表会2023が開催されました。午前中にホールの入口を飾りながらお迎えしました。開演前から始まったリハーサルでは、いつもの雰囲気と違う、とても素敵な本番衣装に着飾っている生徒さん達に会えました。リハーサル終了後は本番前の集合写真撮影へ。

ピアノはメンタルがとても影響して、舞台ではなかなか普段練習している通りには弾けないものです。
そのようにお伝えすると、発表会でピアノを弾く事って怖いものなんだなと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、ホールでしか学べない事はたくさんあります。
曲を決めた後はまず毎週のレッスンで基礎となる土台を作り、少しずつ仕上げに向けて呼吸(エッセンス)を入れながら曲を磨いていきます。呼吸こそ個性。その生徒さんでしか出せない唯一の音楽。ここまでは普段進めているレッスンと変わりません。
そこから先、発表会に向けて弾くには自分を信じる為に自信を付けていかないといけません。メンタルの強化です!自分を励ます、頑張っている自分を認める、その為の日々の練習。

そのような過程を経て本番を迎えます。
本番では緊張したり、集中力を突然欠いてしまったり何が起こるか分からないのもの。本番で100%実力を出すのは、私も含めて無理なことです。人間なので、ミスする事は当たり前なのです。
大切なことは前に進むこと、音をすみずみまで聴くこと。ホールでしか聴けない音は確かに存在します。

もちろん何ヶ月もかけて曲を仕上げてきたので、フレーズごとに完成された形を皆さんは知っています。その完成形のフレーズ同士をつなぎ合わせて、最強の自分の演奏をイメージしています。
しかし、本番でその頑張ってきた最強の自分の演奏が全て披露される事は、極めて稀な事なのです。レッスンで一つ一つ学んできたフレーズごとのたくさんの引き出しを、少しずつ引き出す事が出来るのであれば、それで良いのですよ。絶対に聴いている人に伝わっています。細かいミスにとらわれず先に進む、そして曲を弾き切る…その経験が自分の演奏を育ててくれるのです!
発表会では1人の欠席者も出すことなく、1人として途中で曲を弾くことを投げ出す生徒さんは居ませんでした。私は皆さんに心から拍手します。

人前で演奏するのってドキドキしたし大変だったことでしょう。
しかし、同じ空間をたくさんの人達と共有する事を皆さんは立派にやり遂げました!ソロで演奏して、引き続き第2部では連弾もあって2ステージ、本当に良く頑張りました!!
実はリハーサルから本番終わるまで、皆さんの頑張りの過程を思い出し、私はずっと泣きたくなる感情を必死に抑えておりました。

最後のフィナーレ(カーテンコール)で私はピアノを弾きながら、スポットライトを浴びて客席を見渡す皆さんの後ろ姿がとても誇らしく見えました!!私の愛おしい生徒さん達の、忘れられない特別な景色…。
一緒に本番用の曲に取り組む事を頑張れて、とても充実した期間でした。

また、客席がとても静かだったことは、舞台袖で感じておりました。
生徒さん達の弟さんや妹さん、中には赤ちゃんなど小さなお子様もいっぱいいらっしゃったはずです。保護者の皆様が演奏を聴くマナーを教えてくださっていたのですね。
将来クラシックコンサートを聴ける年になると、息も潜めるほどの静寂となり、音にならない音すら聴こうとするものです。
発表会を通しそのように静かに演奏を見守ってくださったこと、ご来場くださった全ての皆様が長時間に渡りマナーを守ってくださったことに、主催者として深く感謝申し上げます。
どうもありがとうございました。

 
【2023.2.20】
 
プログラム ホール入口
 
受付の記念品 受付の記念品
 
ホール入口 ポスターと花


 2023年になりました。
今年もどうぞ宜しくお願い致します。

昨年10月は、中学1年生3名の生徒さんがそれぞれの学校で合唱コンクールの伴奏をしました。数名の候補者からオーディションで選ばれた生徒さん、クラスが準優勝した生徒さん、舞台中央に設置されたピアノで伴奏した生徒さん…皆さんいつも通りに、とても気持ちよく弾けたようで、指導者としてそれが何より嬉しく思いました。
また、昨年春に、車で片道1時間半かかる所にお引っ越ししたのに、辞めることなくずっと通ってくれている生徒さんにも身が引き締まる思いです。
他にも2つの路線の電車とバスを乗り継いで1時間かけて通ってくださる大人の生徒さんもいらっしゃり、このように遠距離から通う生徒さん、複数の習い事で忙しい生徒さん、試験勉強からピアノ練習の時間を確保して頑張っている中高生の生徒さん、数多くの大会出場からその都度見事にピアノへと切り替えられる多忙な大人の生徒さん…1回1回のレッスンがそれぞれ充実したレッスンとなりますよう、お一人一人を今年も精一杯指導させていただきます。

来月はいよいよ発表会。
少しずつ仕上げていった曲を、舞台でスポットライトを浴びながらフルコンのピアノで披露する日が近づいてきましたね。
いつもより上手に弾こう!と気負わなくて大丈夫ですよ。
『練習は本番のように、本番は練習のように。』
是非、そこを最大の目標にしてください。

舞台はひとりぼっちではありません。
弾く前はドキドキするかもしれないけれど、音を出してみたら…すごく聴き慣れた自分だけの音楽が流れる愛おしい時間となります。
ホール越しに、いつもよりキラキラとした音が聴こえてくるはずです。
その音こそ…間違いなく最高の応援団!!

私も舞台袖でパワーを送り続けます!
あんなに頑張ってきた姿、私はずっと見てきました。おうちでは、私の知らない頑張りがきっと何十倍も何百倍もあったことでしょう。練習してもうまく弾けなくて、ひょっとすると泣きながら練習していた日もあったのかもしれませんね。
その様子をずっとご覧になっていらっしゃった保護者の方、支えてくれたごきょうだい、お友達、ご祖父様、ご祖母様、おじ様、おば様…演奏後は是非たくさんの温かい拍手を身体全身で浴びてくださいね。
ずっと頑張ってきたんだもんね!
怖くないよ、大丈夫!!

 
【2023.1.1】
 
2023年挨拶

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